2009年10月31日

(211)小坂鉱山事務所と芝居小屋 康楽館

秋田県 小坂町
小坂町の位置.jpg 秋田県小坂町.jpg

秋田県 小坂町に観たいものあり……。フェリーが八戸に着いたのが4時30分。
     早朝の朝もや 墨絵のような空間を走った 
早朝で時間はたっぷり、道は空いてる、距離も短縮……高速代を節約。小坂の町は何と言っても「鉱山」と共に発展した町と言って良いでしょう。先ず最初に小坂町の歴史と言える「小坂鉱山事務所」に行ってみます。

小坂鉱山事務所
小坂鉱山事務所.jpg

小坂鉱山は1816年に金、銀の鉱山として始まり1901年(明治34)には銀の生産日本一になった。その後は銅や亜鉛の生産が主体となる。やがて鉱山特有の運命である鉱脈が尽き果て1990年に廃鉱となった。

小坂鉱山事務所-1.jpg 小坂鉱山事務所レリーフ.jpg

鉱山の発展と共に人が集まり、当時の小坂町には近代的な都市生活の基盤が整備されて、住宅、アパート、病院、鉄道などが建設された。

小坂鉱山が最盛期の頃と思われる1905年(明治38)に小坂鉱山事務所が建設され、1910年(明治43)には康楽館が建てられた。1990年廃鉱となったが2002年(平成14)には両方が国の重要文化財に指定された。

明治の芝居小屋 康楽館
康楽館のぼり旗-1.jpg

のぼり旗が両側に立てられそれなりの雰囲気は出している。康楽館は小坂鉱山の厚生施設として建てられた。こけら落としは明治43年8月16日。昭和45年から使用されなくなったが昭和61年に町の人たちが甦らした。

和洋折衷の芝居小屋 康楽館
康楽館.jpg

康楽館は移築をしていない日本最古の芝居小屋と自任している。日本最古で現存してる芝居小屋の年代順では、1835年の香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居」と言う芝居小屋で、別名は金丸座で通っている。写真を見たが凄く立派。

2番目が1901年の兵庫県豊岡市の「永楽館」があり、三番目が1910年の「康楽館」だ。そのほか行ったことがある愛媛県内子町の内子座は1915年。

康楽館パンフ.jpg 劇団 秀.jpg 通り札.jpg 小坂町.jpg

当日の演し物は「秀」と言う劇団の公演だった。今年は「下町かぶき組」に属する6つの劇団が、ほぼ1ヶ月交代で公演していた。

康楽館内部 ごあんな〜い
通り札売り場.jpg 康楽館内部.jpg 楽屋.jpg

それでは木戸銭2000両を払って「通り札」を買い中に入った。丁度団体さんが来たので一緒に施設案内に参加した。…… [これって、金を払うのかな〜?]

建物はほぼ当初のままで残っていて黒々とした手すりや柱。楽屋は歴史そのものでこれまでに舞台を踏んだ役者たちの落書きが今でも残されていた。

切穴(奈落)と廻り舞台
奈落.jpg 廻り舞台下.jpg 舞台下の車輪.jpg

花道にある「切穴」(奈落) は役者をせり上げたり降ろしたりする装置で、ロープと滑車を使い2人掛かりの人力だが息が合わないと傾くと言う。
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廻り舞台の装置は4人で回すが上からの合図に合せるのが大事と言っていた。
    説明を聞けて良かったぞ。……[やっぱ、金払わんと悪いかな?]

舞台正面
舞台.jpg

舞台は結構広かったし緞帳も立派だった。上の写真は2階から舞台の正面を写した写真です。下の写真は舞台から1階客席と2階を写した写真です。これで康楽館内部の大体の様子がお分かりかと思います。

桟敷席
客席.jpg

天井が洋式で客席は和式の桟敷席です。座布団がきれいに並べられていた。

館内説明.jpg 施設見学.jpg 大根役者.jpg

施設見学の案内が終わると間もなく公演が始まります。 おやおや〜、右の写真を見て下さい。何処にでも「とぼけた野郎」がいるもんですね。
大向うから「引っ込め大根」の声がかかるかも……声がかかると言うことは役者冥利に尽きると言うもの、ガハハ。

開始前.jpg 開始前-1.jpg プロマイド団扇.jpg うどんと蕎麦.jpg

何と言ってもこの歴史ある芝居小屋の桟敷席はお初で特別だ。始まる前の「ざわめき」も当時に思いを馳せる。第一部の演目が終わると休憩があり予約注文しておいた「うどんと蕎麦」が運ばれてきた。これっていい雰囲気だぞ!

幕間の余興
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引っ張り出されたお客さんが幕間を繋ぎます。お客の殆どが他地方からの観光客で、観光バスも何台か停まってた。康楽館は頑張っているな〜と思った。

舞踊ショー
座長  千澤秀.jpg 座長 千澤秀-1.jpg
座長の「秀」さんが女形を演じます。

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やんやの喝采で花道を一周。何人かの「おばちゃん」グループがキャンドルライトを振っていたが「おっかけ」さんもいるそうです。

公演終わって.jpg
公演終わって、まだ立ち去りがたい雰囲気。
康楽館の側面
康楽館側面.jpg

それなりの修理はしていると思うが良く保存されていますね。秋田県小坂町に観たいものあり……康楽館そのものを観たかったのです。

夕闇迫る東北道だ。そろそろヘッドライトとテールライトが頼りだ。これから帰ると深夜割引の利用に丁度良い時間になる。時間調節しながら走って浦和のゲートを0時1秒過ぎに通れば良いから。今回の総走行距離は2900Kmだった。

ヘッドライト・テールライト.jpg

走りながら考えた。琴平町の「旧金毘羅大芝居」と豊岡市の「永楽館」か〜。
なんとかしたいな〜





posted by 鳥さん at 10:00| Comment(0) | 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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